2003-09-01から1ヶ月間の記事一覧

Y SU MAQUINA DEL TIEMPO / Cortijo & His Time Machine (’74)

強烈ラテンファンク名盤。コルティーホ、と読む。トライバルなのに聴きやすく、複雑なのにノリやすい。こういう傑作をレビューしようとするとスゴイとかカッコイイとか、そういう形容しか出てこなくなる。左脳が停止してしまうのだ。というわけで、とにかく…

S.T. / Batida (’83)

オランダ発のブラジリアン・フュージョン。全体的に速いBPMでキャッチー。欧州産的なくっきりした音像とフレットレスベースが若干フュージョン色を濃くしているが、基本的にポップな歌モノなのでそれほど気にはならない。構成が凝ってる"Oceans Between Us"…

AFRODISIAC / The Main Ingredient (’73)

10曲中6曲がスティービー・ワンダーのカバー。これだけでも良さが分かると思うが、更にアイズレー・ブラザーズの名曲"Work to Do"をもカバー。これがひときわ素晴らしい。キューバ・グッディングの歌声はスウィートでしかも深みがあるということを再認識した…

DELICATE & JUMPY / Fania All Stars (’76)

わ、ジーン・ペイジだ。冒頭曲を聴いて即座にそう思った。クレジットを見れば果たしてその通りで、つまり彼の特徴的なストリングスが極端なほどにフィーチュアされているのだ。NYサルサの代表的存在でありながら、コテコテ一色じゃないのがこのグループの好…

NEVER TOO MUCH / Luther Vandross (’81)

なんと言っても名曲中の名曲"Never too much"に尽きるだろう。70年代初頭からセッション・ヴォーカリストとして活動してきただけあって、その実力は圧倒的。恐ろしいほどのリズム感だ。今となっては古臭いN.Y.アーバンサウンドだが、このアルバムはこのサウ…

SINCE I LEFT YOU / The Avalanches (’01)

ロックもブラックもラウンジも全て飲み込んでいる。それはサンプリング・コラージュという手法の特性でもあるのだが、これだけ大量の音を詰め込んでなお、ポップさを失わず、有機的音楽として聞かせられるセンスは驚嘆に値する。これはもう、素直に負けを認…

TIME MOVES ON / Strutt (’75)

このブランズウィックの再発シリーズは、ほとんどハズシがない。本作も例に漏れず、レア盤ながら内容は折り紙つき。特にファンクの出来はスゴイものがある。レーベルがもっとプロモーションしていればKool & the Gangなみになっていてもおかしくない。(言い…

TIME / Ricardo Marrero and the Group (’77)

数年前に"Feel like making love"につられ、フリーソウル系の爽やかさを期待して買ったものの、意外にラテンのアクが強くてパス。しかし、ラテンに馴染んできた今こそ再聴のチャンス。そして、耳に飛び込んできたのは、ジャジーでグルーヴィーなクロスオーヴ…