2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

jb

ジミヘンのバック(Band of Gypsy)でドラムを叩いていたあの人。バディ・マイルスには気の毒だが、どうしても制作のジョニー・ブリストル側から注目されがちなアルバムだ。内容がほとんどジョニー・ブリストル色ゆえ、仕方ないことだが。なぜかバディさんの歌…

jb

ジョニー・ブリストルの歌い手としての評価は、さほど高くない。確かにそれも分かる。しかし、好きになってしまえば良く聞こえてしまうもの。少なからずある声のクセも僕は大好きだ。本作はそんな彼のソロシンガーとしてのデビュー作。不朽の名曲"Hang On In…

bxm

これを知らなきゃ始まらない。ジム・ケリー主演のブラックスプロイテーションを代表する作品。はじめてメインテーマを聴いたときは雷に打たれたような衝撃を覚えた。カッコイイ、これ以上の言葉は見つからない。もう、うるさいくらいに随所で鳴るパンチやキ…

SLEWFOOT / Norman Connors (’75)

フリーでスピリチュアルなジャズ・ドラマーから、スウィートでコンテポラリーなプロデューサーへ。ノーマン・コナーズの活動歴は割と珍しい変遷を辿っているが、これはその過渡期の作品。スピリチュアルで荒々しいジャズファンク。1曲目("Mother of the Fut…

HEAVY LOVE / Faith Hope & Charity (’72)

コアなソウル・ファンにはお馴染み、Zulema嬢の在籍で知られるゴスペル系コーラス・グループ。制作はヴァン・マッコイだが、彼を「ザ・ハッスル」をヒットさせた、ただのディスコの人と思ってはいけない。中期モータウンにも通じる、ストレートで溌剌とした…

BOOGIE DOWN USA / People’s Choice (’75)

フィリー産ながら、むしろサザンソウルのような泥臭さ。PIR作品の中では異色といっていいだろう。重めのビートに絡む、黒々としたシャウト系ヴォーカルは圧巻。ガラージ・クラシックの"Do It Any Way You Wanna"収録。しかし、萎えるジャケだな…。[garage/ph…

NUMERO UM / Made In Brasil (’75)

ベタなバンド名だが、音もそのまんま。全編ボサノヴァやMPBの有名曲で構成。特にアレンジが個性的なわけでもなく、有名人が参加しているわけでもない。では、なぜ世界中のDJがこの盤のオリジナルを求めて奔走するのか。それは聴けばすぐにわかる。とにかく演…

UNPREDICTABLE / Natalie Cole (’77)

チャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシーの黄金コンビが制作。その軽さゆえか、ソウル・ファンの間ではこの二人の評価が今ひとつ高くないが、他にはないズバ抜けたポップ感覚を持っている。ファンキーで弾けるようなアレンジ、洗練されていながら、オー…

CHERRIES, BANANAS & OTHER FINE THINGS / Jeannie Reynolds (’76)

あのドラマティックス、L.J.レイノルズの実妹によるレディ・ソウル。ハスキーなオバハン声でなかなかの迫力。L.J.がなぜかベースも弾いている。意外に多才。しかし最も注目すべきはブーツィーやゲイリー・シャイダーをはじめとするP-FUNKのツワモノ達が演奏…

KUNG FU FIGTHER / Carl Douglas (’75)

カンフーとブラックというのは不思議と相性が良く、70年代にはしばしばこの取り合わせを見かける。このタイトル曲も大ヒットしたそうで、今でもときどき耳にすることがある。安易でチープなコンセプトも、当時のブルース・リー人気にあやかって作ったジャケ…

メロウでありながら、ほのかに続く緊張感が心地良い。この時期のナンシー・ウィルソンは、ソウルにかなり接近しているものの、その歌はジャズ以外の何者でもない。ともすれば不安定と揶揄されそうなほど、ダイナミクスと緩急に富んだ唱法がこの優しい緊張感…

S.T. / Sapo (’74)

激しいグルーヴの渦潮に飲み込まれ自分を見失う。捨て曲などあるはずもなく、終始踊らされっぱなし。しかし、ところどころ挿入されるスウィートでポップなセンスが聴く者を決して飽きさせず、気がつくとリピート。永遠に踊らされ続ける、まさしく乳酸蓄積盤…

クレジットされた演奏者がどれだけ豪華でも、内容を伴わないケースは幾らでもある。しかし、逆にここまで個々のパーソネルの魅力を引き出した盤はそうそう無い。曲の良さはもとより、主役であるトランペットを引き立てつつ、それぞれが主張しながら有機的に…

妊婦ジャケが強烈な78年作。ハーヴィー・メイソン、デビッドT、ジョージ・デュークを始め、豪華メンバーがサポート。ディー・ディーの澄んだ歌声が気持ちいい。曲としてはライト・ファンクの出来が出色。言ってしまえば、まあフリーソウル的サウンド。エルト…

え〜!?タカナカ〜?Jフュージョンでしょ〜、キツそう…いやいや、そう言わず、まずはバック陣を見てください。ハーヴィー・メイソン、チャック・レイニー、エド・グリーン、エイブラハム・ラボリエル、パトリース・ラッシェン、マキシン・アンダーソン、T.…

DEATH WISH / Herbie Hancock (’74)

一面に広がる不穏でILLな空気。ほとんど現代音楽かアンビエントかといった趣で、ブラックネスを期待するのは間違っている。しかし、その狂った空間に、ほんの時折挿入される唐突なファンクネスは鳥肌モノ。ハービー・ハンコックの天才性とクレイジーな面が同…

SKIN I’M IN / Chairmen Of The Board(’78)

インヴィクタクスでの最終作。ノーザンソウルの雄として知られる彼らだが、ここではバックにP-FUNKの面々を迎え、ファンクロック的アプローチを見せる。スライ・ストーンが書き下ろした"Life & Death Pt.I&II"をはじめ怒涛のグルーヴが襲う。純ソウルファン…

SPECIAL LADY / Ray, Goodman & Brown (’78)

ストリート感とメロウなスウィートネスを併せ持つ希有な一枚。もう、どうしようもなく名盤。イントロとアウトロにアカペラのパートを付加し、ラフな掛け合いをする。たったこれだけのことが、埃っぽいストリートのニュアンスを与える。曲の素晴らしさはもち…