2004-12-01から1ヶ月間の記事一覧

VOODOO / D’Angelo (’00)

名盤であることは断言する。ただ、万人に薦められるものでもない。メロディやコードは充分ポップで美しいのに、なぜここまで黒く重いのか。その原因の一つとして、ヴォーカルライン構成のルーズさがある。巷のヒット曲のように、即座に覚えて一緒に歌えるよ…

CHOSEN FEW IN MIAMI / Chosen Few (’75)

レゲエとソウルはほぼ血縁関係にあるとはいえ、ここまでソウルに接近したレゲエグループは稀だ。ほとんどノンレゲエの典型的な70sソウルマナー、スウィートなコーラス。サウンドにはレゲエの色も程よく残る。バックはKC&サンシャインバンドだが、実に絶妙。…

PEACE WITH EVERY STEP / Build an Ark (’04)

ポピュラー音楽は時代とともに歩んでいる。ある程度確立してしまったジャンルはその時代独特のものとなる。時代性という観点からすれば、その先にあるのは懐古と資料価値のみ。本盤のディテールは確かにスピリチュアル・ジャズのそれである。しかし、70年代…