2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

MARY / Mary J. Blige (’99)

市場に出回りすぎた(売れすぎた)アルバムは価値を落とす。しかし、内容の評価までそれに引きずられてしまうのは悲しいこと。本盤も確かにメジャー志向であり、明らかに横綱相撲。しかし、それを低評価に繋げるのは間違っている。70年代へのオマージュが随…

S.T. / Lucy Pearl (’00)

トニーズのラファエル・サディーク、アン・ヴォーグのドーン・ロビンソン、ATCQのアリ・シャヒードが一同に会した夢のユニット。ラファエルの存在感が強すぎるため、ユニットとしてのバランスは今ひとつ。欲を言えばアリにもう少しがんばって欲しかったとこ…

S.T. / Organized Konfusion (’91)

サンプリング・ミュージックにおいては「解体と再構築」という言葉が濫用される傾向にある。実際のところ本当にそれに成功している例は決して多くないが、本盤の巧みな構築センスとソースへの深い理解は並じゃない。ヒップホップでありながら見事なジャズフ…

COKE / Coke Escovedo (’75)

一昔前のフリーソウル界隈で人気を博したアルバム。ラモン・ドジャーの"Why Can't We Be Lovers"、リオン・ウェアの"If I Ever Lose This Heaven"がカバーされてるというだけで無条件に買い。ほのかなラテンテイストもいいセンス。しかし何より素晴らしいの…

HAPPY PEOPLE/U SAVED ME / R. Kelly (’04)

性格の異なる2枚をコンパイル。まずは躍動感溢れる1枚目。70sソウルファンの身には、不自然なくらいスムーズに浸透していくサウンド。90年代以降のR&Bが失いつつあった開放感で満ちている。一方でゴスペル・サイドの2枚目は一聴すると単調だが、実はこちらの…

DENIALS DELUSIONS AND DECISIONS / Jaguar Wright (’02)

フィリー出身、もとはラッパーでザ・ルーツのアルバムに参加した経歴も。シャープな声質に、曇ったメロウネスが覆い被さる。?estloveやBilalなどが参加していることからもサウンドの想像はつくだろう。粒揃いの楽曲群はクラシックソウルファンにも充分アピー…