2003-05-01から1ヶ月間の記事一覧

S.T. / The Stylistics (’71)

スウィート・ソウルの代名詞的アルバム。胸焼けするくらい甘い。しかし甘いだけではない。唐辛子が辛いだけじゃないように砂糖にだって旨みがある。例えるなら女体に塗りたくったレアチーズケーキの如く、甘味の中に酸味とエロさを内包しているのだ。反芻す…

JOURNEY TO THE LIGHT / Brainstorm (’78)

ファンクバンドながら、メロディ重視で完成度高し。更に、豪華なアレンジとパンチの効いた女性ヴォーカル。フィリーにも通じる僕好みの音。突き抜けるような爽やかさとファンクネスを併せ持った"We're On Our Way Home"が最高。かなりオススメ。 [soul/funk]

S.T. / Inner Life (’79)

これまでの作品に比べ楽曲に広がりが出た。また、ジョセリン・ブラウンの歌もパワーに繊細さが加わり最強。フィリーが好きなら抵抗無く聴けるはずだが、一般的にこの手のいわゆるディスコ・マナーは嫌われる傾向にある。しかし本盤に限っては別。曲と歌の素…

I’M CAUGHT UP / Inner Life (’79)

ダンスクラシックとして名高いタイトル曲はもちろん良い。しかし他の曲を見くびってはいけない。時代に彩られた性急なディスコ・ビートは今となってはむしろ新鮮。ディスコからハウスへの流れを意識することで黒人音楽の一つの時代が垣間見える。[disco/gara…

FIRST FLIGHT / Crystal Winds (’82)

シカゴのグループという以外は詳細不明。比較的長尺で構成がはっきりしない曲が多く、それがジャジーでダルな魅力に繋がっている。サウンドはアーバン・メロウ、しかし煌びやかではなく、曇った情景が目に浮かぶ。ストリングスとホーンのアレンジはリッチ・…

NEVER GONNA LEAVE YOU / Maryann Farra and Satin Soul (’75)

ブランズウィック発、トニー・ヴェイラーとユージン・レコードの共同プロデュースということで、前半ガラージ、後半シカゴという風変わりな内容。だが、意外にバラバラな印象は無い。トム・モウルトンのミックスによってサウンドに統一感が出ているためだろ…

S.T. / Denne And Gold (’78)

英国のギャンブル&ハフ、デン&ゴールド。デレゲイションやリアル・シングなど良質な英国産ソウルを多数制作してきた彼らだが、自己名義の盤は唯一。フィリーやシカゴからの影響を強く感じさせるミディアム〜スローにはさすがに唸らされる。しかし声質の影…

NEXUS / Gene Harris (’76)

とりあえず2曲目を。アナログシンセが常時ピュンピュンと…もはやヤリスギ!大量のイトミミズが頭の中を縦横無尽に跳ね回るイメージ。ドタバタしたドラムもファンキーさに拍車をかけ、頭がおかしくなりそう(いや、誉めてるんですよ。)他曲もミゼル兄弟あた…