2002-11-01から1ヶ月間の記事一覧

AGORA / Paulinho da Costa (’77)

セルジオ・メンデス・グループへの参加を始め相当数のセッションに顔を出しており、アイアートとタメを張れる実力を持つフュージョン系パーカッショニスト。そんな彼の初ソロアルバム。「プリミティヴ」と「メロウ」という、一見矛盾するようにも思える要素…

S.T. / Timothy Wilson (’78)

恐らく彼唯一のアルバムだが、発売当初はソウルファンに歯牙にもかけられていなかったらしい。声はディープかつメロウでフィリップ・ウィンを彷彿とさせる。曲調はフィリーダンサー系。とはいっても録音・制作はニュージャージー。ついでにベースはジェリー…

FIRE ON ICE / Terry Callier (’78)

テリー・キャリアーといえば内省的なイメージが強いが、本作ではメジャー(調)の曲もあり彼の違った一面を垣間見ることができる。とはいっても、やはり鬱々とした曲にこそ彼の魅力が潜んでいることは間違いない。歌も曲作りも抜群にうまい人とは思わないが…

SKULL SESSION / Oliver Nelson (’75)

なんだろう、この悪趣味なジャケは…そして聴いてみれば1曲目からジャケのイメージそのまんまの強烈なシンセが炸裂!うーん、コンセプチュアル。さすがはFlying Dutchmanということで内容の良さはお墨付き。 またジャズに馴れていない人にも聴きやすい演奏で…

TOUPEAU BLEU / Cortex (’75)

フランスのマイナーバンド、激レア盤リイシュー。ジャズファンクなバックとおフレンチでシャバダバな歌が意外なほどベストマッチ。黒くはないが、グルーヴィーでエレピたっぷりのサウンドはクラブユースに最適かと。ソフトロック系が好きな人にもオススメ。…

REMEMBER MY SONG / Labi Siffre (’75)

ロンドン出身のあまり有名ではないアーティストだが、フリーソウルの教科書、サバービア誌に掲載されたことで注目を浴びた。フォークとソウルが折衷された如き音は、非常に柔和な表情を持っている。ニール・ヤング、ザ・バンドあたりにも通ずる雰囲気を感じ…

LOVE AND BEAUTY / Lamont Dozier (’74)

アルバム全体に寄せ集め感があり、録音、ミックスの完成度が低い曲も少なくないため、未発表曲集のような印象。しかし、本作が確固たる名盤としてソウルの頂点に君臨しているのは、やはり曲の良さゆえ。それも並の「良さ」ではない。ただもうラモン・ドジャ…