2007-01-01から1年間の記事一覧

Our Lives Are Too Short / Outlines (’07)

一聴しただけで当たりがわかるのは久しぶりです。いろんなジャンルの素養があり、かつポップスとしての完成度も高いブレイクビーツ。その意味では、AvalanchesやHarmonic33に近いか。もっとファンキーだけど。アシッドジャズを15年分アップデートしたような"…

Fancy Footwork / Chromeo (’07)

「くろみーお」と読むようです。カナダのエレクトロデュオ。今流行のEd Banger系の人たちとも絡みがあるんですが、音としてはもっと黒め。80sフレーバーたっぷりで結構ファンキーです。しかし、なによりこの人たちの曲ってメロディがキャッチーなんですよね…

Never Look Back / Ebony Alleyne (’07)

まずジャケが雰囲気あっていいよね。黒さはあんまりなくて、どちらかというと60s的なポップセンスを感じます。メロディはバカラックを彷彿させるし、声が少しくぐもった感じなんかはまるでキャロル・キング。ここまでいったら言い過ぎでしょうか。まあとにか…

Kala / M.I.A. (’07)

待望の2枚目。1stとあまり変わってないですね。こう書くと悪く聞こえますが、そういうことではなく、言ってみれば、前作では誰もいない地平を突っ走っていたのが、今作では周りに随分人が集まってきた、という感じでしょうか。彼女自身は何も変わってないん…

Fabriclive 33 / Spank Rock (’07)

Spank Rockって個人名だと勝手に思ってましたが、ユニット名だったのね。MCを除くDJ担当の3人が製作だそうで、てことは4人組?2人組と書いてあるところもあってよう分からんですわな。とにかく、そんな彼らの初オフィシャルMIXCDがこれ。いやー、エレクトロ…

Buika / Concha Buika (’05)

エリカ・バドゥを思わせる風貌とアフリカ系スペイン人という肩書きだけでも期待が高まりますが、内容もそれを裏切りませんでした。クラブジャズやR&Bなトラックに乗っかるスパニッシュのアク。見事に高次元での融合を果たしてます。このあと2006年にも一枚出…

Hello Mom / Modeselektor (’05)

いやー随分さぼった。毎日のように未聴のアルバムは消化してたんですが、なかなかここに書くほどのモチベーションを与えてくれる盤に出会えなくてね。で、ようやくこれ。このインパクトは書かざるを得ないでしょう。ていうかね、やっぱ俺、今エレクトロ期み…

The Return of the Magnificent / DJ Jazzy Jeff (’07)

名盤!万人にアピールする名盤! [hiphop]

Yesterday’s Universe / Yesterdays New Quintet (’07)

ちょうど前回このYNQの話が出たので。ご存知Madlibの変名Jazzプロジェクトですね。スモーキー、セクシー、ファンキー。なんか今までより演奏が達者になってる気がします。あ、でもあのバタバタしたドラムは健在なので、独特のヘタウマ感は失われてません。し…

The Mix Up / Beastie Boys (’07)

どういう意図があって生演奏のインストアルバムなのかは知りませんが、いやあ、いいんじゃない?面白いよ。ジャンル的にはジャズファンクともポストロックともつかない感じで、ヘタウマ加減からして雰囲気はYNQにわりと近い。でも、一番すごいのは、演奏にま…

Attention / The Apples (’07)

基本は70sっぽい派手なブラスファンクなんだけど、スクラッチが入ることで随分今っぽく聞こえますね。ちなみにイスラエルの人達らしいんですけど、米英じゃないってだけで、すごく期待して惹かれてしまうのはなぜなのでしょう。やっぱり米英の音には既にある…

The War LP / Waajeed (’07)

ポストJay Deeということでは、このWaajeedも外せない一人。Jay Deeとは20年来の旧知の仲だったそうで、それをフォロワー的な言い方で評してしまうのは少々失礼な気もします。でもまあ、フォロワーだよな。この人の名を上げたPPPとは差別化をはかる意図があ…

Hollywood Recordings / Sa-Ra (’07)

やっと届いた今が旬のSA-RAフルアルバム。今のアンダーグラウンドな音を語るなら外せない。つかみ所がなくてドロっとしたサイケな音はJay Deeの系譜を確実に受け継いでます。実際彼が生前に関わった曲も収録してるし。でもこれはドープすぎて売れないんだろ…

With Lasers / Bonde Do Role (’07)

話題のバイレファンキ。ネットで検索するとアホみたいにヒットしますな。グライムとかもそうなんだけど、この手のサウンドって一過性のブームになりがちなんだよね。せっかくそれなりの歴史を積み重ねて確立してきた経緯があるだけに、ドバっと消費されて散…

Manifest Tone, Vol. 1 / Chico Mann (’06)

僭越ながら、たまに曲やミックスなどのアドバイスを求められることがあるんですが、悪い意味で気になるポイントがあると必ず「意匠か否か」を問います。意匠でないなら、それはミスやスキル不足に過ぎないため排除する方向で、逆に意匠であるなら、それを分…

Funky Sitar Man / Bill ”Ravi” Harris & the Prophets (’97

アーティストのプロフィールは不明ですが、これは大推薦。タイトルに偽りなしで、シタールを使ったファンクというキワモノ系。シタールもファンクも大好物なんだけど、それは寿司もケーキも好きだからといって一緒に食うようなものだろう。好きだからってそ…

Because I love it / Amerie (’07)

サンプリングという手法を使う以上、原曲の持つ曲想や雰囲気をどう料理するかってのは常に問われるところ。原曲への忠誠心を表すがごとくベタ使いしたり、逆にチョップしまくって跡形もなくしてしまう切り口も否定はしないけど、やっぱりサンプリングの醍醐…

Hit The Bit / Ben Mono (’07)

いやあ、こりゃあいいや。素晴らしい。またしてもファンキーエレクトロの部類なんですが、個人的に今はピュンピュンブビブビいってるサウンドが聴きたくて仕方ない時期なので、かなりピッタリきましたよ。さすがドイツ人。しかしいずれはこういうの作ってみ…

Headed In The Right Direction / Piranha (’81)

ここまでは復帰直後だからそれなりに文章書いてきたけど、そろそろ手抜きはじめますよ。じゃないと続かないから!ここで紹介するのは俺が好きだから、いいと思ったから。結局それだけの話なのよね。グダグダ書く必要なんて本来ないんです。で、今日はP-VINE…

Puncture / Plus Device (’06)

ファンキーエレクトロ!黒い電子音楽の存在を認めない人がたまにいますが、これは実に黒いよ。エリオット・リップ、バンバータ、ジミー・エドガー、ホアン・アトキンス、似た音は?って聞かれたらぱっと浮かぶのはこんな感じ。しかし、正体不明とか覆面デュ…

You Know You’re Wrong Don’t Ya Brother / Walter Heath (’74)

いわゆるフリーソウル的な爽やかさとニューソウルの憂いを兼ね備えた稀代の名盤だと思うんですけど、ほとんどネット上には情報がないですね。これだけの盤を残してる人がなぜこんなに無名なのか、理解に苦しむところですが、音楽ビジネスの世界なんてそんな…

A Noite Vai Chegar / Lady Zu (’78)

どうもお久しぶりでございます。小難しい文章を書くのが面倒で放置してましたが、やはり名盤を聴いておきながら、誰にも紹介せず自分の中だけに留めておくのはもったいない。そう、紹介。レビューとするから面倒なわけで、よかったものをイントロデュースす…