2003-03-01から1ヶ月間の記事一覧

CRYING FOR LOVE / Bridge (’81)

マニア筋には人気の高い VitaminE というバンドが母体となったグループらしい。ジャケからしてアーシーなファンクを想像してしまうが、意外にもフリーソウルのコンピに収録されてそうなメロウでポップな曲が大半。あまり知られていない盤だとは思うが、女性…

LIVIN’ FOR LOVIN’ / Jackie Lomax (’76)

ビートルズのアップルからデビューしたことで知られるこの方、実はこんな黒っぽいアルバムも残していたりする。ドラムスにハーヴィー・メイソン、リッチー・ヘイワード(ex.リトルフィート)が参加。しかし演奏面で言えば本人のカッティングギターが意外に素…

GROOVIN’ YOU / Harvey Mason (’79)

ちょっと敬遠してしまうようなフュージョン界お馴染みの人達がかなり参加している。とはいっても、リチャード・ティーやフィル・アップチャーチ、ワー・ワー・ワトソンなども参加しているせいか思ったほどフュージョン臭くはなっていない。まあ、ドラムはハ…

取り上げている曲はソウル/ポップス系だが、唱法は完全にスタンダードジャズのそれ。低く抑えたパートの表現は絶品。また、スローが多く、ジャズらしいアダルトなメロウネスが漂う。演奏はスタッフ。珍しくリチャード・ティーのヴォーカルも聴ける。[jazz/so…

LEAVING THE PLANET / Charles Earland (’74)

耳馴染みが良くグルーヴィな曲が多いため、ジャズ初心者にもオススメ。 タイトル曲の切ないこと。ジャズファンクにサイケのスパイスをかけて宇宙に放り投げたって感じか。参加メンバーもフレディ・ハバード、エディ・ヘンダーソン、ハーヴィー・メイソンなど…

MOON RAPPIN’ / Jack McDuff (’69)

オルガン・ジャズってのは、どうしてこうも泥臭いのか。同じジャズでも金管系と比べると全く雰囲気が変わってくる。さて、本作のリズムは基本的にファンクで同時代のソウル・ジャズより洗練された感がある。しかしそれでもこの泥臭さ!オルガンの音色による…

S.T. / The Jacksons (’76)

「ジャクソン・ファイブはかっこいいけど、ジャクソンズってどうなの?」そんな人はまずこのアルバムを。フィリー録音、ギャンブル&ハフ制作。やはり最大の目玉は"Show You The Way To Go"。こんなに複雑でこんなに気持ちいい曲が他にあるだろうか?何十回…

BUMP CITY / Tower Of Power (’72)

ワーナー移籍後一作目。この大ヒットがブレイクのきっかけとなった。16ビートを刻むロッコ・プレスティアのベースがたまらなくグルーヴィー。全体的なノリはさほど黒くないが、タイトを極めたホーン隊の演奏は彼ら以外では得られない。特にバリトンサックス…

サヨナラは出発の言葉 / 安田明とビート・フォーク

な、なんじゃこりゃ。時代に置いてきぼりにされた異形の音楽。迎合され難いエンターテインメント。恥ずかしげもなく繰り広げられる四畳半"ソウル"。情念フォークとスライ・ストーンの逢瀬。武士道ファンク。黒い血液型占い。もう書けば書くほどワケが分から…