2002-01-01から1年間の記事一覧

FOLLOW THE MEDICINE MAN / Gary Bartz & NTU Troop (’72)

プレスティッジ発レアグルーブ名盤。1曲目は速いBPMの4ビートでブリブリ吹きまくり。アンディ・ベイも雰囲気ばっちり。また、スタイリスティックス"Betcha By Golly, Wow"をカバー。なぜかニューオリンズ風ジャズファンクなんかもあり、これもまた良い。全編…

EXPERIENCE AND JUDGMENT / Andy Bey (’74)

ゲイリー・バーツのアルバムに参加していることで知られるヴォーカリスト。ハイテンションな歌唱がスゴイ。 間違いなくジャズファンクなのに、聴き様によってはブルースにも聴こえるから不思議。全体的に遅めのBPMだが、満ち溢れたグルーブは恐ろしくどす黒…

STROKIN’ / Richard Tee (’78)

タッパン・ジーからのソロ1作目。お馴染みの仲間(エリック・ゲイル、チャック・レイニー、スティーブ・ガッドなど)と繰り広げるセッションは目新しさはなくとも堅実な内容で、間違いなど起こるはずもない。惜しげもなく披露される豪放な和音を存分に堪能で…

SPIRIT OF LOVE / Con Funk Shun (’80)

アルバム全体に流れる通奏低音はファンク。響きはメロディアスでメロウ。こういうとEW&Fあたりが思い浮かぶが、そこまでの派手さはない。この絶妙な雰囲気は耳ざわりの良い柔らかな音処理のおかげだろう。また、ポップで引き際を心得たメロは、意外なほど飽…

STOP THE WORLD WE WANNA GET ON / Hearts Of Stone (’70)

モータウン隠れ名盤、涙のリイシュー。「隠れ」と言ってもソウルファンにはレア盤としてかなりの知名度を誇っており、今回のCD化を待ち望んでいた人は多いだろう。内容は極めて良質のデトロイト・ソウル。全曲通して高いクオリティを維持しており、一度聴き…

IT’S ROUGH OUT HERE / Modulations (’78)

ゴスペル出身というだけあって、ヴォーカルは迫力満点。総員入り乱れてのコーラスワークは悶絶間違いなし。これぞヴォーカルグループの醍醐味。圧倒されまくりで言葉も出ない。演奏はMFSB、ややファンク色が強い感じ。言うまでもなく、サウンド、演奏ともパ…

AGORA / Paulinho da Costa (’77)

セルジオ・メンデス・グループへの参加を始め相当数のセッションに顔を出しており、アイアートとタメを張れる実力を持つフュージョン系パーカッショニスト。そんな彼の初ソロアルバム。「プリミティヴ」と「メロウ」という、一見矛盾するようにも思える要素…

S.T. / Timothy Wilson (’78)

恐らく彼唯一のアルバムだが、発売当初はソウルファンに歯牙にもかけられていなかったらしい。声はディープかつメロウでフィリップ・ウィンを彷彿とさせる。曲調はフィリーダンサー系。とはいっても録音・制作はニュージャージー。ついでにベースはジェリー…

FIRE ON ICE / Terry Callier (’78)

テリー・キャリアーといえば内省的なイメージが強いが、本作ではメジャー(調)の曲もあり彼の違った一面を垣間見ることができる。とはいっても、やはり鬱々とした曲にこそ彼の魅力が潜んでいることは間違いない。歌も曲作りも抜群にうまい人とは思わないが…

SKULL SESSION / Oliver Nelson (’75)

なんだろう、この悪趣味なジャケは…そして聴いてみれば1曲目からジャケのイメージそのまんまの強烈なシンセが炸裂!うーん、コンセプチュアル。さすがはFlying Dutchmanということで内容の良さはお墨付き。 またジャズに馴れていない人にも聴きやすい演奏で…

TOUPEAU BLEU / Cortex (’75)

フランスのマイナーバンド、激レア盤リイシュー。ジャズファンクなバックとおフレンチでシャバダバな歌が意外なほどベストマッチ。黒くはないが、グルーヴィーでエレピたっぷりのサウンドはクラブユースに最適かと。ソフトロック系が好きな人にもオススメ。…

REMEMBER MY SONG / Labi Siffre (’75)

ロンドン出身のあまり有名ではないアーティストだが、フリーソウルの教科書、サバービア誌に掲載されたことで注目を浴びた。フォークとソウルが折衷された如き音は、非常に柔和な表情を持っている。ニール・ヤング、ザ・バンドあたりにも通ずる雰囲気を感じ…

LOVE AND BEAUTY / Lamont Dozier (’74)

アルバム全体に寄せ集め感があり、録音、ミックスの完成度が低い曲も少なくないため、未発表曲集のような印象。しかし、本作が確固たる名盤としてソウルの頂点に君臨しているのは、やはり曲の良さゆえ。それも並の「良さ」ではない。ただもうラモン・ドジャ…

E ISSO AI ! / Paula Lima (’01)

その音を例えるならオーガニック・ソウル・ミーツ・ブラジリアンといった感じか。ソウルフルでファンキーかつ控えめなサウンドにメロメロにされること必至。意外に万人にオススメできるかも。ちなみにこの人、モンドグロッソの名曲 "Life"(birdのVoで有名)…

S.T. / Phil Upchurch (’78)

T.K.傘下のMARLIN発、78年のソロ。これは名盤。A面はジョン・トロペイ、B面はジョージ・ベンソンがそれぞれプロデュースを担当。メロウでグルーヴィーな収録曲の数々は素晴らしいの一言。それもそのはず、バック陣には、チャック・レイニー、ハーヴィー・メ…

CHAKA / Chaka Khan (’78)

ルーファス在籍時に発表した初のソロ。リチャード・ティー、フィル・アップチャーチ、アンソニー・ジャクソン…etc。内容はもちろん文句なし。アシュフォード&シンプソン作のヒット"I'm Every Woman"を始め佳曲揃い。そしてなんと言っても、チャカ本人のヴォ…

FINGERS / Airto (’73)

CTI発のブラジリアンジャズ人気盤。なんと言っても"Tombo in 7/4"に尽きる。馴染み難い変拍子ながら、そのバトゥカーダ(ブレイク)のキャッチーさで広く人気を博している。本曲を聴くたびにこのブレイクが待ち遠しく、もどかしい思いをするのは僕だけではない…

S.T. / The New Mastersounds (’01)

ケブ・ダージ・プレゼンツ。さすがこの名前は期待を裏切らない。そのサウンドはまさに70年代そのもの。全曲通して怒涛のファンクネスが嵐のごとく迫る。聴いてて恐ろしくなるほどのグルーヴ地獄だ。つうか、かなりミーターズ入ってます。音楽的深みを求める…

S.T. / Directions (’75)

唯一 ブランズウィックに残したアルバム。曲はそこそこ。悪くはないが特別良くもない。しかし、ヴォーカルとバックの演奏の勢いは文句なしに素晴らしい。かなりファンキーな上、ロッキッシュな印象さえ受ける。若干高域をブーストしたミックスが、この勢いに…

BUBBLE GUM / 9th Creation (’75)

オークランド出身の10人組ファンクバンドが残したレア盤のリイシュー。サンプリングのネタ云々の売り文句は気に喰わないが、確かに良いタイミングの再発ではある。僕を含めた昨今の若いソウルファン好みの音が満載なのだ。ソリッドなブラスでたたみかけるフ…

EVERYTHING IS EVERYTHING / Donny Hathaway (’71)

一般的に名作の誉れ高い本盤だが、個人的にはイマイチ馴染めない。全体的に楽曲が地味で、僕が苦手な3拍子を多用しているからだろうか。地味=内省的とも言え、それがニューソウルたる所以ではあるが、しかし、どうも肌に合わない。ただ、"The Ghetto"と"To be…

GIVE ME YOUR LOVE / Sylvia Striplin (’81)

ミニー・リパートンにも似たキュートな歌声・・・も良いが、やはりプロデューサー、ロイ・エアーズのクレジットに惹かれてしまう。とにかくダンサブルでポップなサウンドはガラージ方面からも人気が高く、実にかっこええ!80年代前期独特の微妙なサウンドも…

FIRST IMPRESSIONS / Impressions (’75)

シカゴの名門コーラスグループ、75年作。リードにラルフ・ジョンソンが加入し、ハイトーンで溌剌とした声を聞かせてくれる。カーティスがいないインプレッションズなんてインプレッションズじゃない!と、お堅いソウルファンには、とかく敬遠されがちだが完…