2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

PEACEFUL / Al Johnson (’78)

レコ屋の壁の花だった超名盤がようやくリイシュー。テリー・ハフとの関係は今更ここで書くまでもないだろう。ワシントンD.C.らしい行き過ぎないスウィートネス。なぜかニューオリンズ絡みの制作陣が気になるが、音にはあまり影響がないようだ。バーナード・…

S.T. / CoCo d’Or (’04)

驚いた。hiroである。元SPEEDの。意外なことにかなり良い。全編英詞のジャズカバーアルバムということもすんなり聞けた理由ではあるが、客観的に見て質が高いのだ。歌そのものは表現力の点で不満が残る。しかし、そのキュートな声質は驚くほど新鮮。日本のク…

EXTRAORDINARY PEOPLE / Harmonic33 (’02)

手法はブレイクビーツだが感触は60年代のラウンジ。インストでもこれだけ聞かせられるのは構成の巧みさとアレンジの妙。ベースを控えめにし、ウワモノに凝ったことが功を奏したか。切ない雰囲気を無理なく表現できている。ステレオラブなどが好きな人にもオ…

VOYAGE TO FUNKTASIA / Soulogic (’04)

日本のファンクというと、フュージョンの延長でP-FUNKのソレやアースのアレを露骨にパクったツマランのがほとんど。ただ表面を撫でただけの似非黒人音楽。しかしこれは違った。きっちり消化(昇華)した結果が見える。ユニークなギターと安定したプロダクシ…

COME WITH ME / Tania Maria (’83)

モノの本には「実はしっとりした叙情性にタニアの真価が…」なんて書いてある。それも否定しないが、やはり圧巻の激走サンバこそが本盤の醍醐味。スラップの効いたファンキーなベースとパーカシッブなピアノがどうしようもない高揚感を与えてくれる。しかしそ…

PADLOCK(SPECIAL MIXIES BY LARRY LEVAN) / Gwen Guthrie (’83)

ハウスとレゲエ(ダブ)のミッシングリンクを埋める重要作品。ダブはミキシングの手法でハウスに多大な影響を及ぼしているのだが、そのことを説得力をもって実感できる。クラブで大音量で聞かない限りラリー・レヴァンの技術や感性については何も言えないが…

FRANKIE MILLER’S HIGH LIFE / Frankie Miller (’74)

スコットランド出身のシンガー、いわゆるニューオリンズ詣での産物。もちろん制作はアラン・トゥーサン。黒人にはなれない白人の悲哀が微妙に漂う一方、良い意味で開き直ってるように感じる部分も。ロッド・スチュアートにも似た塩辛いノドの持ち主で、彼よ…

ALL THAT I AM / Joe (’97)

スウィート中心の曲もまずまず、歌も結構上手い。これで総括すると「普通にイイ」ってことになってしまう。この評価はアーティストにとって最大級の侮辱だ。しかし、本盤は普通では終わらない。曲も歌も「最高」とまではいかないが、なぜか深く引き込まれて…