2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧

DESTINY / Felix Cavaliere (’75)

言わずと知れた元ラスカルズ。ソロ2作目。トッド・ラングレン制作の前作よりも派手さを控えた分、持ち前の黒い感覚が浮き彫りになっている。ブルー・アイド・ソウルという呼び名の是非はともかく、ソウルフルであることは間違いない。その上でアメリカン・ル…

BROWN SUGAR / Vivian Reed (’76)

その知名度と同様、ずば抜けたアルバムではないものの、全曲飽きずに楽しめる堅実な70sレディ・ソウル。本業は女優とのことで、なかなかの表現力。勇ましく太い声は思った以上にソウルフル。ヒューゴ&ルイージの制作のため、良くも悪くも聴きやすさは保証さ…

WHAT COLOR IS LOVE / Terry Callier (’73)

なんて素晴らしいタイトル!視覚的で想像を掻き立て、そして何よりスタイリッシュ。彼の音楽性はフォーク、ソウル、ジャズの融合などと言われるが、まさにそのとおりで、当時にしてみれば相当異端だったことだろう。スピリチュアルでアンニュイでクール。ジ…

NYCNYUSA / Fatback Band (’77)

細かいパッセージのベースラインが実に心地いい。もともとポップセンスのある人たちだが、ここではゴリゴリのファンクから一皮剥けて、若干のメロウネスが加わっている。濃すぎないところがお気に入り。ポップファンクとしての完成度という点で、このアルバ…

S.T. / Floaters (’77)

長尺スウィート"Float On"が有名なコーラスグループ。基本線は大甘なのだが、デトロイトという土地柄もあり、フィリーより若干固めのサウンドが楽しめる。また、ギターとアレンジで参加のデニス・コフィのソリッドな感覚も、あわせて良い方向に作用している…

THE REAL THING / Dizzy Gillespie (’70)

ベースのフィル・アップチャーチが恐ろしく黒いグルーヴを紡いでいる。しかし、全体を見ればそれほど泥臭くはなく、テイストはむしろジャズファンクに近い。この人が吹けばフリーキーなトーンもポップに聞こえるから不思議。ヘッドミュージックとしてのジャ…

S.T. / Jorge Santana (’78)

なんともエッチなジャケである。自分が所有しているレコの中でも一、二を争うエッチジャケ。あくまで「エロ」ではなく「エッチ」なのがポイント。肝心の音のほうだが、MALOで見せたロック的な激しさとは対照的に肩の力が抜け、ポップでディスコ寄りの作り。…

COME INTO KNOWLEDGE / Ramp (’77)

制作はロイ・エアーズ。ATCQのネタ使いで有名なメロウグルーヴ"DAYLIGHT"が出色だが、この一曲で終わるアルバムではない。ジャジーで良く練られたアレンジはさすがロイ・エアーズならでは。それでいて彼のソロ作品と同様、グルーヴィーで分かりやすい。つま…