Morning / Amel Larrieux (’06)

歌を生かすにはトラックをシンプルにすることが最も明快で効果がある。ただ、それぞれの音価が高まる分、サウンドデザインのセンスが浮き彫りになる。特に現在の黒人音楽はドラムありきである。ここが甘いと、いくら歌が良くとも現在性は保てない。極限までシンプルにアレンジした本作のプロダクションは内省的とも言えるほど。そして、やはりドラムのサウンドがそれを牽引している。[r&b]