The Incredible Jazz Guitar Of / Wes Montgomery (’60)
モダンジャズに関しては昨日も書いたとおり、これまであまりピンとこなかったんです。勉強のために名盤といわれているものを一気に買って聴いた時期もありましたが、結局大半は売ってしまいました。いつかはこういうジャズが聴きたい時期が来るのは分かってたのにな。何で売ってしまったか。まあ、それでも何枚かは手元に残しておいたのですが、そのうちの一枚がこれ。文句なしの名盤。ウェスを語る上ではオクターブ奏法がどうのとかよく言われますが、ギター弾かない人はよく分からんですよね。いいじゃんね、かっこいいんだからそれで。どの曲も痺れますが、個人的にはやっぱり初っ端の"AIREGIN"かなー。なんつうか、ジャズの難解さよりも勢いやグルーブが勝っているアルバムのような気がするのです。[jazz]
Sky Dive / Freddie Hubbard (’72)
ジャズファンクを掘っていると、どうしても毒にも薬にもならんようなつまらないフュージョンに多数当たることになる。ここのところ、そんなんばっかりでジャズそのものにまで絶望しかかっていたのだが、これを聴いて心が浄化された気がする。別に大絶賛するほどのすごいアルバムじゃないんだけど、自分の聴いたタイミングが良かったんだろうね。特に、アコースティックで4ビートの3曲目あたりがすーっと染み入る感じで。今はこの手のメインストリームに近いジャズのほうがしっくりくるわ。(CTIをメインストリームと言ってしまうことに若干抵抗はあるけど)
ビリー・コブハム、ジョージ・ベンソン、キース・ジャレット、ロン・カーター。[jazz]
ビリー・コブハム、ジョージ・ベンソン、キース・ジャレット、ロン・カーター。[jazz]
Movies / Holger Czukay (’79)
知ってる人にとっては何を今更な名盤なんですね、これ。自分もクラウト・ロックは結構好きなんですが、どっちかっつうとマニュエル・ゲッチング寄りで、CANはあまり聴いてこなかったんですわ。なのでこれもノーチェックでした。お恥ずかしいというべきか、まだこれだけの名盤が残っていたことに感謝すべきか、とにかく最初に聴いたときはちょっとした衝撃でしたね。何これ、ファンクじゃん!て。しかも何てセンスのいいコラージュっぷり!て。まさに俺がやりたい音楽の原型がここにあるですよ。しかしあちこちレビューされてるのを見ると、どいつもこいつも"Persian Love"が素晴らしいの一点張りで気持ち悪いんだけど、そこまでいいか?いや、確かにいい曲ではあるけど、そこまで手放しでこれだけのために買え!って賞賛するほどか?と。同じような趣向で中近東っぽいエキゾメロを使った曲が小ヒットしたクラブ系の新人がいるけど、あれそんなにいいか?いや、まあそれはただのヒガミなのでどうでもいいんだけど。自分としては、その他の曲に顕著に見られるツギハギ感とプログレ的な緻密なんだかインプロなんだかわからん構成、そして明らかにファンクを意識したビートこそが聴き所だと思うんだけどねえ。人の耳は千差万別とはいえ、もしかしたら俺のこの辺の感覚が普遍的なところとズレててダメなのかしら。(わ、なんか文章が超長くなった。最長記録だ。)[German Rock/Funk/Cutup]