Predator / Manu Kenton (’08)
普段は70年代のソウルとかジャズがどうのと言ってるくせに、ときどきこういう脈絡のない浮気をしてしまうんですね。別に事前情報をもってたわけでもないんですが、この出会いには何かの縁があったのでしょうか。すごくハードでミニマルなんですが、これが噂のハードミニマルってやつですか?どうなんですか?すいませんね、全然詳しくないんですよ、てくのとか。でもこれはとても面白い。3拍子面白い。ボンゲボンゲと打つキックが陶酔的。[techno]
Blossom Dearie / Blossom Dearie (’59)
ゆるふわジャズ週間は終わり!なんて言っておきながら、これを聴いたらあっという間に再燃してしまいました。再燃つうか消えてなかったみたい。世間じゃカマトトボイスなどと言われてるので、アニメ声優のような声で歌うのかと思ってましたが、割と普通でしたね。アイドル歌謡とかを聴いてるから普通に思えるだけかもしれません。しかしなあ、こういうストレートなジャズを聴いてほんわかするようになったというのは、つまりオヤジになったということなんだろうか。ジャズはジャズでも攻撃的なのは全く聴く気が起きないから、きっと疲れてるんだな。[jazz]
Jamalca / Ahmad Jamal (’74)
50年代から活躍し、現在も現役ということでべらぼうな数の作品がありますが、[[レアグルーブ]]もしくはヒップホップ世代として取り上げるべきは、当然エレピを中心にフューチュアした70年代のジャズファンク期ということになろうかと。個人的に生涯のフェイバリットだと思っている"Misdemeanor"(→試聴)のほか、"Ghetto Child"(→試聴)、"M*a*s*h Theme"(→試聴)など大名曲が目白押し。それにしても、こんなに気軽にYouTubeで試聴できるなんて、なんていい時代になったんだろう。まあ、とにかくものすごいアルバムだと思います。無人島に持っていく10枚の中に入るな。なんとかCD化されないもんだろうか。[jazzfunk]
Body Heat / Quincy Jones (’74)
せっかくクインシーを紹介したんでこれも。メロウ大魔神であるところのリオン・ウェアが参加していることでも知られていますが、実にウォームで体から力が抜けていくような気分になります。フレージングやアレンジは明らかにファンクの曲でさえメロウに聴こえてしまうのはサウンドデザインの手腕か、それとも俺の主観か先入観か。どっちにしても、それだけメロウソウルの象徴的アルバムだってことは間違いないですわ。名曲"If ever lose this heaven"は絶対に聴いておくべき。→youtube(音悪し)[soul]
※そういえば過去にもクインシーのレビューをしてたのでリンク貼っておきます。
MELLOW MADNESS(’75)
SOUNDS...AND STUFF LIKE THAT!!(’78)
I Heard That / Quincy Jones (’76)
70年代中期〜81年までのクインシー・ジョーンズ作品は全てメロウソウルファンが泣いて喜ぶような素晴らしいものばかり。「You've Got It Bad Girl('73)」「Body Heat ('74)」「Mellow Madness('75)」「Sounds... And Stuff Like That!('78)」「The Dude('81)」 どれも名盤すぎるくらい名盤ですなあ。この中で、今回のアルバムだけ唯一CD化されてないのですが、それは多分このアルバムの構成が変だからでしょう。2枚組で、1枚は新録、1枚はベストという変則技。ただ、新録の曲のほうは上述のアルバムたちに負けず劣らず素晴らしい内容となっております。なので、ベストのほうがかぶるから余分だと思っても、LP見つけたら買わないともったいないですよ。[soul]