メロウでありながら、ほのかに続く緊張感が心地良い。この時期のナンシー・ウィルソンは、ソウルにかなり接近しているものの、その歌はジャズ以外の何者でもない。ともすれば不安定と揶揄されそうなほど、ダイナミクスと緩急に富んだ唱法がこの優しい緊張感につながっている。チャック・レイニースティーブ・ガッドジョージ・デューク参加。制作はユージン・マクダニエルズ。[jazz/soul]