masonrainey

クレジットされた演奏者がどれだけ豪華でも、内容を伴わないケースは幾らでもある。しかし、逆にここまで個々のパーソネルの魅力を引き出した盤はそうそう無い。曲の良さはもとより、主役であるトランペットを引き立てつつ、それぞれが主張しながら有機的に…

え〜!?タカナカ〜?Jフュージョンでしょ〜、キツそう…いやいや、そう言わず、まずはバック陣を見てください。ハーヴィー・メイソン、チャック・レイニー、エド・グリーン、エイブラハム・ラボリエル、パトリース・ラッシェン、マキシン・アンダーソン、T.…

死の直前の録音というと、その人の壮絶な最後の表現を期待してしまうが、多くの場合、そこに特別な「何か」を見出すことは難しい。それは多くのミュージシャンが不慮の死を迎えている、ということでもあるが、この人の場合は乳ガンだ。録音時点で確実に死期…

"STUFF LIKE..."と並ぶ最高傑作。曲構成とアレンジの素晴らしさには言葉が出ない。リオン・ウェアとミニー・リパートンが同時にヴォーカルをとる"My Cherie Amour"やワッツ・プロフェッツのライミングをフィーチュアした曲、トゥーツ・シールマンズの口笛な…

キャロル・キングといえば"Tapestry"も良いが、個人的にはコチラをオススメ。穏やかなイントロから一転、デビッドTのメロウギターが炸裂!(炸裂って感じでもないが)このパートだけでも聴く価値はある。一方、リズム隊のチャック・レイニーとハーヴィー・メ…

文句なしのミゼル節が詰まっている。オルガン奏者のはずのジョニー・ハモンドだが、ここでは若干のオルガンソロが聞ける程度。しかしそれを聞く限り、ミゼルとファンキーオルガンの取り合わせは抜群。正直それをもっと聞きたい。とはいえ、これはもう「ミゼ…

音響的なイントロから否応無く期待感が高まる。スライ"Don't Call Me Nigger, Whity"がモチーフにも関わらずこれまたメロウでジャジー。かと思えば突如ハーヴィー・メイソンのフィルが食らいつく。この映像的なアルバム構成は素晴らしいの一言。またCCR"Green…

ジーン・ハリスをもう一枚。スティービー・ワンダー"As"のカバーから幕を開ける本作はD.J.ロジャース、アル・マッケイ、ドナルド・バードなどが参加のおいしい作品。ジャズ畑とは思えないポップな内容で、当時は正統派ジャズリスナーから見向きもされなかっ…

ナニを今更といった感じの定番だが、何度聴いてもため息が出る。ラリー・カールトンは大嫌いだが、本盤に限っては別。デビッドTとの絡みが尋常じゃなくかっこいい。本作は演奏・アレンジの両面でジャズファンク系全てのプレイヤーの手本となり得るクオリティ…

ミゼル兄弟制作、スカイ・ハイ・プロダクションの記念すべき第一作目。実はミゼル+ドナルド・バードの組み合わせはこの後"Street Lady","Stepping Into Tomorrow" , "Places And Spaces"と続くが、これら全てにハーヴィー・メイソンとチャック・レイニーが…

彼のキャリアの中で最も有名な71年作。ジョー・サンプル、ダニー・ハザウェイが参加。メロウのかけらもないブルージーで無骨なギターサウンドは好みが分かれるところだろうが、鬼気迫るプレイは一聴に値する。肝心のリズム隊ほかバック陣もアッパーなフィル…

強烈…。2001年にこの二人の参加作品をこんなにも最良の形で聞くことが出来ようとは。しかもフィル・アップチャーチまで参加。ロバート・ウォルターに関してはジャムバンド系のキーボーディストというくらいで、よく知らないが、いや、良いプレイヤーだ。この…