2004-01-01から1年間の記事一覧

jb

ソロ2作目。コーク・エスコヴェードのカバーで有名な"I Wouldn't Change A Thing"を始め、珠玉のメロウソウルが並ぶ。演奏には、デビッドT、ワー・ワー・ワトソン、エド・グリーン等が参加。特にデビッドTが効いている。ワー・ワーとの対比も面白いところ。…

jb

ジョニー・ブリストル制作。さすがはメロウ・グルーヴ大王。期待を裏切らない内容。歌に関してはアレサ・フランクリンからの影響があるらしいが、それほどのクセはなくスッキリしている。なんと言っても目玉は、全編で聴けるデビッドTのバッキング。もう素晴…

jb

"IT MUST BE LOVE"が有名な彼女らだが、こちらも捨て難い。ジョニー・ブリストル本人とのデュエットが聴ける"Hang On In There Baby"を収録。最高。手放しで絶賛。無論この一曲だけでは終わらず、アルバムを通して文句なしに素晴らしい。メロウ好きにも、ガ…

jb

ソロ4作目。前3作と比べ、幾分派手さはなくなったが、その分メロウ度は増している。どこか内省的な表情は、遅れてきたニュー・ソウル、といった感じ。聴き込めば聴き込むほどに深い味が出る名曲ばかり。ジェイムス・ギャドソン、デビッドT参加。[soul]

jb

"クリーム"という単語には「中心」「真髄」「最上の」といった意味がある。タイトルに違わぬジョニー・ブリストルの「真髄」が詰まった「最上」のメロウソウル。もちろん、ダンサー系の充実度も目を見張るものがある。前2作も素晴らしいが、全体の完成度とい…

jb

5人組兄弟グループ。スロー〜ミッドテンポの秀作を多く収録している。ジョニー・ブリストルの制作だが、彼のクセを前面に出した作りではなく、割と裏方的な仕事。無論、クオリティは高い。78年にセルフカバーしている"Strangers in the dark corners"を収録…

jb

一時期は飽きるほどのヘビーローテーションで、もはや近所のシベリアンハスキーですら知っている"Miracles"をはじめ、 "Boy,You're Dynamite"などなどフロアキラーがてんこもり。このアルバムが日本のレアグルーブやフリーソウルシーンに火をつけたといって…

jb

ジミヘンのバック(Band of Gypsy)でドラムを叩いていたあの人。バディ・マイルスには気の毒だが、どうしても制作のジョニー・ブリストル側から注目されがちなアルバムだ。内容がほとんどジョニー・ブリストル色ゆえ、仕方ないことだが。なぜかバディさんの歌…

jb

ジョニー・ブリストルの歌い手としての評価は、さほど高くない。確かにそれも分かる。しかし、好きになってしまえば良く聞こえてしまうもの。少なからずある声のクセも僕は大好きだ。本作はそんな彼のソロシンガーとしてのデビュー作。不朽の名曲"Hang On In…

bxm

これを知らなきゃ始まらない。ジム・ケリー主演のブラックスプロイテーションを代表する作品。はじめてメインテーマを聴いたときは雷に打たれたような衝撃を覚えた。カッコイイ、これ以上の言葉は見つからない。もう、うるさいくらいに随所で鳴るパンチやキ…

SLEWFOOT / Norman Connors (’75)

フリーでスピリチュアルなジャズ・ドラマーから、スウィートでコンテポラリーなプロデューサーへ。ノーマン・コナーズの活動歴は割と珍しい変遷を辿っているが、これはその過渡期の作品。スピリチュアルで荒々しいジャズファンク。1曲目("Mother of the Fut…

HEAVY LOVE / Faith Hope & Charity (’72)

コアなソウル・ファンにはお馴染み、Zulema嬢の在籍で知られるゴスペル系コーラス・グループ。制作はヴァン・マッコイだが、彼を「ザ・ハッスル」をヒットさせた、ただのディスコの人と思ってはいけない。中期モータウンにも通じる、ストレートで溌剌とした…

BOOGIE DOWN USA / People’s Choice (’75)

フィリー産ながら、むしろサザンソウルのような泥臭さ。PIR作品の中では異色といっていいだろう。重めのビートに絡む、黒々としたシャウト系ヴォーカルは圧巻。ガラージ・クラシックの"Do It Any Way You Wanna"収録。しかし、萎えるジャケだな…。[garage/ph…

NUMERO UM / Made In Brasil (’75)

ベタなバンド名だが、音もそのまんま。全編ボサノヴァやMPBの有名曲で構成。特にアレンジが個性的なわけでもなく、有名人が参加しているわけでもない。では、なぜ世界中のDJがこの盤のオリジナルを求めて奔走するのか。それは聴けばすぐにわかる。とにかく演…

UNPREDICTABLE / Natalie Cole (’77)

チャック・ジャクソンとマーヴィン・ヤンシーの黄金コンビが制作。その軽さゆえか、ソウル・ファンの間ではこの二人の評価が今ひとつ高くないが、他にはないズバ抜けたポップ感覚を持っている。ファンキーで弾けるようなアレンジ、洗練されていながら、オー…

CHERRIES, BANANAS & OTHER FINE THINGS / Jeannie Reynolds (’76)

あのドラマティックス、L.J.レイノルズの実妹によるレディ・ソウル。ハスキーなオバハン声でなかなかの迫力。L.J.がなぜかベースも弾いている。意外に多才。しかし最も注目すべきはブーツィーやゲイリー・シャイダーをはじめとするP-FUNKのツワモノ達が演奏…

KUNG FU FIGTHER / Carl Douglas (’75)

カンフーとブラックというのは不思議と相性が良く、70年代にはしばしばこの取り合わせを見かける。このタイトル曲も大ヒットしたそうで、今でもときどき耳にすることがある。安易でチープなコンセプトも、当時のブルース・リー人気にあやかって作ったジャケ…

メロウでありながら、ほのかに続く緊張感が心地良い。この時期のナンシー・ウィルソンは、ソウルにかなり接近しているものの、その歌はジャズ以外の何者でもない。ともすれば不安定と揶揄されそうなほど、ダイナミクスと緩急に富んだ唱法がこの優しい緊張感…

S.T. / Sapo (’74)

激しいグルーヴの渦潮に飲み込まれ自分を見失う。捨て曲などあるはずもなく、終始踊らされっぱなし。しかし、ところどころ挿入されるスウィートでポップなセンスが聴く者を決して飽きさせず、気がつくとリピート。永遠に踊らされ続ける、まさしく乳酸蓄積盤…

クレジットされた演奏者がどれだけ豪華でも、内容を伴わないケースは幾らでもある。しかし、逆にここまで個々のパーソネルの魅力を引き出した盤はそうそう無い。曲の良さはもとより、主役であるトランペットを引き立てつつ、それぞれが主張しながら有機的に…

妊婦ジャケが強烈な78年作。ハーヴィー・メイソン、デビッドT、ジョージ・デュークを始め、豪華メンバーがサポート。ディー・ディーの澄んだ歌声が気持ちいい。曲としてはライト・ファンクの出来が出色。言ってしまえば、まあフリーソウル的サウンド。エルト…

え〜!?タカナカ〜?Jフュージョンでしょ〜、キツそう…いやいや、そう言わず、まずはバック陣を見てください。ハーヴィー・メイソン、チャック・レイニー、エド・グリーン、エイブラハム・ラボリエル、パトリース・ラッシェン、マキシン・アンダーソン、T.…

DEATH WISH / Herbie Hancock (’74)

一面に広がる不穏でILLな空気。ほとんど現代音楽かアンビエントかといった趣で、ブラックネスを期待するのは間違っている。しかし、その狂った空間に、ほんの時折挿入される唐突なファンクネスは鳥肌モノ。ハービー・ハンコックの天才性とクレイジーな面が同…

SKIN I’M IN / Chairmen Of The Board(’78)

インヴィクタクスでの最終作。ノーザンソウルの雄として知られる彼らだが、ここではバックにP-FUNKの面々を迎え、ファンクロック的アプローチを見せる。スライ・ストーンが書き下ろした"Life & Death Pt.I&II"をはじめ怒涛のグルーヴが襲う。純ソウルファン…

SPECIAL LADY / Ray, Goodman & Brown (’78)

ストリート感とメロウなスウィートネスを併せ持つ希有な一枚。もう、どうしようもなく名盤。イントロとアウトロにアカペラのパートを付加し、ラフな掛け合いをする。たったこれだけのことが、埃っぽいストリートのニュアンスを与える。曲の素晴らしさはもち…

ARETHA / Aretha Franklin (’80)

アレサのキャリアの中でも軽視されがちな一枚。従来のファンからは「軽い」「ポップすぎ」とそっぽを向かれるかも知れないが、このチャック・ジャクソンの楽曲の良さは到底無視できない。アップテンポでぐいぐいと引っ張るアレサとバーナード・パーディを中…

THE SOUL SESSIONS / Joss Stone (’03)

とんでもない16歳だ。黒人顔負けのディープな南部的フィーリング。ベティ・ライト、ラティモア、リトル・ビーヴァーなどT.K.の重鎮をサポートに迎え、ブルージーな喉を惜しみなく披露する。白人だとか16歳だとか、そういう余分な情報を無視したとしても、今…

I LOVE BRAZIL ! / Sarah Vaughan (’79)

リオ・デ・ジャネイロ録音、アントニオ・カルロス・ジョビン、ミルトン・ナシメント参加。大人のブラジリアン・ジャズ好盤。洗練された泥臭さ、とでも言おうか、アレンジの妙もあるが、サラ・ヴォーンの豊かな情感がブラジルの土に溶け込んで、ついつい聞き…

bcw

イントルーダーズの名前そのものは有名だが、CD化が進んでいないせいか個々のアルバムとなると、一気に情報が少なくなる。しかし、これは本当に名盤。ミドルテンポの名曲揃いでアルバム全体の流れも完璧。カーペンターズで有名なロジャー・ニコルズ作"Rainy …